妊活・不妊症に対する鍼灸治療の有効性

妊活・不妊症に対する鍼灸治療の有効性2024-01-08T18:57:09+09:00

妊活中の方、不妊症でお困りの方は、鍼灸治療に少なからず、何かしらの効果を期待していらっしゃることと思います。
当院(東京都港区外苑前/表参道のアキュモード鍼灸院)にご来院くださっている患者様も本当のところはどうなのか、ちゃんと妊娠できるのか、疑問に思われておられます。

しかし、鍼灸を含め東洋医学の領域は、科学的に解明されていない部分もあり、いまだにベールに包まれていていることもあります。
そのため、少々胡散臭く感じて、鍼灸の利用を躊躇しておられる方もいらっしゃるかもしれません。

そこで、このページでは、妊活や不妊症に対する鍼灸の研究や効果について、公表されているものをいくつかご紹介させていただこうと思います。

不妊症は鍼灸の適応症

世界的な機関で、「不妊症」が鍼灸の適応症状の1つに挙げられていることをご存知でしょうか。
米国国立衛生研究所〔NIH〕でも、鍼灸の適応症として「不妊症」をあげています。
→ 詳細は「鍼灸の適応症のページ」をご参照ください。

また、世界各国で行われている臨床実験においても、「鍼灸治療が不妊症改善に効果的である」との見解をあらわしています。

日本では、2006年に新聞に記事になったことをきっかけに、不妊に対する鍼灸治療が着目されるようになりました。

不妊に対する鍼灸治療の新聞報道
不妊症治療に鍼灸効果

【不妊治療の効果「針で」大幅改善】

《2006年11月10日 読売新聞より》
体外受精を5回以上行っても妊娠できなかった不妊症の女性114人に針治療を行ったところ、約4割にあたる49人が妊娠に至ったと、名古屋市の明生鍼灸院と明治鍼灸大の研究グループが10日、大阪市内で開かれている日本生殖医学会で報告した。
49人のうち4人は自然妊娠し、30人は治療後1回目の体外受精で妊娠に成功した。
不妊治療の専門家が集まる学会で、針治療による効果を示すデータが発表されるのは珍しい。
報告された114人の治療実績は、1998年2月~2006年6月に、同鍼灸院を訪ねた不妊患者のうち体外受精を5回以上行っても妊娠しなかった女性のもので、鍼灸治療は週1~2回のペースで行われ、腹部や足などにある婦人科疾患に効果があるとされるツボを針で刺激した。

アキュモード鍼灸院では、2006年の開業当初より、女性の不調に対する鍼灸を行ってきており、不妊症や妊活に対する子宝鍼灸を行っております。
アキュモード鍼灸院にご通院中の不妊症、妊活の患者様は、多くは37~43歳位の年齢の方々で、一般的に言えば、妊娠が難しくなってきている年齢の方々です。
女性が、妊娠し、出産できる年齢には、残念ながらタイムリミットがあるので、限られた時間を有効にお過ごしいただくように、全力でサポートさせていただきます。

不妊症に対する
鍼灸の臨床実験

近年、不妊症に対する鍼灸の臨床実験が活発に行われており、鍼灸の有効性が発表されています。

日本における臨床データ

鍼灸治療を週2回定期的に受けているグループと、全く鍼灸治療を受けていないグループとの比較では、 

・灸治療を受けているグループの方が、妊娠率が高い
・妊娠後も鍼灸治療を受けると、流産率が下がる
・人工授精、体外授精、顕微授精の治療の前後に、鍼灸を受けると妊娠率が高く、効果的である というデータが出ています。

各国の研究については、以下の通りです。ご参考までに是非ご覧ください。

胚移植日に鍼治療を行うと体外受精、顕微授精の妊娠率を上昇させる

■ アメリカ生殖医学学会誌「Fertility & Sterility」2006年/デンマークからの発表
273例を研究対象とし、鍼を行わない群では22%の妊娠、鍼治療群では36%の妊娠率であり、鍼治療群に有意に妊娠率が高かった。

体外受精例と顕微授精例の黄体期に鍼治療を行うと妊娠率が有意に高い

■ アメリカ生殖医学学会誌「Fertility & Sterility」2006年/ドイツからの発表
225例を対象。鍼を行わなかった群では13.8%、行った群では28.4%の妊娠率で、鍼治療群に妊娠率が高かった。

体外受精例に鍼治療を3回行い、鍼治療群に妊娠率が高い

■ アメリカ生殖医学学会誌「Fertility & Sterility」2006年/オーストラリアからの発表
228例を対象に、hMG(排卵誘発剤)注射時、採卵前、採卵直後に鍼を行った。行わない群では23%、鍼治療群では31%の妊娠率となり、有意差はなかったが、鍼治療群に妊娠率は高かった。

体外受精と併用された鍼治療は妊娠率を向上させる

■ 「British Medical Journal」2008年/米メリーランド大学、ジョージタウン大学産婦人科の発表 過去の7件の臨床試験のデータをまとめたところ、鍼療法を併用した胚移植は、妊娠率が1.65倍、継続中の妊娠は 1.87倍、生児分娩率は1.91倍それぞれ高くなり、鍼治療は妊娠率の高さと関連していた。

胚移植1日以内に鍼治療を受けると妊娠率が高まる

■ 米メリーランド大医学部 Eric Manheimer医師の発表
体外受精(IVF)を受けた1366人に対する試験。胚移植後1日以内に鍼治療を受けた群と、鍼治療を受けなかった群(プラセーボ含む)を比較したところ、鍼治療を受けた群は妊娠率が65%高かった。

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