鍼灸に興味を持つ女性が増えています。とくに不妊に悩んでいる女性の中には、不妊治療と並行して鍼灸を行っている人もたくさんいます。

今回は、鍼灸を始めようか迷っている人が感じる「なぜ不妊に鍼灸が効くのか」の疑問にすっきりと答えます。

そもそも鍼灸って何?

鍼灸は「しんきゅう」と読みます。
鍼は、細いステンレス製の鍼を使って肌表面から刺激を与えます。
灸は、ヨモギで作られた「もぐさ」に火をつけて熱の力で刺激をします。
鍼も灸も刺激を与えて体の調子を整えますが、どこでもいいから刺激をすればいいというわけではありません。
いわゆる「ツボ」を刺激することが大切です。

ツボは、東洋医学の専門用語で「経穴」といいます。
東洋医学というと「抽象的でわかりにくい」と思う人がいるかもしれませんが、WHO(世界保健機関)も「人間には361個の経穴がある」と認めています。
361個もある経穴の中から、自分に適した経穴をみつけることは素人には難しいでしょう。

そこでプロの手によって鍼灸を施す場所が鍼灸院なのです。
鍼灸を施術する鍼灸師は国家資格です。鍼灸の施術は、医師または鍼灸師のみに認められています(日本の場合)。

鍼灸は、多くの有効性をWHOが認めた施術です。
アキュモード鍼灸院では、新潟県産の上質なもぐさを使用しています。
じんわりと温かく、上質なもぐさの香りが身も心も包み込みます。

不妊に鍼灸が効く理由

鍼灸は広く認められた施術です。
しかし、鍼灸といえば腰痛や関節痛のような痛みのイメージが強く、不妊には効果なしと思っている人も多いのではないでしょうか。

ここからは、不妊に鍼灸が効く理由をわかりやすく解説します。

血流がよくなるから

血流が悪いと手足が冷たくなります。
手足と同じことが体内でもおきているのです。
妊娠に大きく影響する器官の血流が悪ければ、体内から冷えてしまい活発に活動することができません。
血流をよくすることは、不妊に悩む人の第一歩です。

東洋医学では、「気(き)」・「血(けつ)」・「津液(しんえき)」という物質が健康の三本柱と考えられています。

「気」はエネルギーや活力であり、「血」は西洋医学の血液と同じように赤い液体で、特に体の栄養素をあらわし、「津液」は体内のさまざまな水分を意味しています。
これら3つの物質がバランスを保っている状態が健康な状態です。

血流が悪くなっている状態は「血」がドロドロになってしまっている状態です。
東洋医学では「瘀血(おけつ:オはヤマイダレに於という文字)」といいます。

鍼灸で刺激を与えると、体は「刺激に反応しよう」と体の状態を変化させるのです。
それによって体はぽかぽかと温まり、血流がよくなるといわれています。

ホルモンバランスが整うから

女性ホルモンは卵巣から分泌されるホルモンです。
女性ホルモンは妊娠や妊娠継続に深く関係しているため、しっかりと分泌されてバランスを整えることがとても大切なのです。

女性ホルモンは、ホルモンを分泌する卵巣と分泌をコントロールする脳が協力してバランスをとっています。
脳がストレスを感じればコントロールがうまくいきません。
血流が悪くなれば卵巣は活発に活動することができません。

鍼灸を行うことで血流がよくなり、脳と卵巣が活発に活動してホルモンバランスが整うのです。

ストレス解消できるから

不妊にストレスは禁物です。
とはいっても、不妊とストレスは切っても切れない関係かもしれません。
ストレスはためずに上手に解消することが大切です。

鍼灸は、人の手によって行われます。
アキュモード鍼灸院はすべて女性スタッフです。
さまざまな経験をした女性スタッフがひとり一人に寄り添いながら施術をします。
体だけではなく、心もぽかぽかと温まることでストレスを解消することができるのではないでしょうか。

よく眠れるようになるから

不妊に悩んだり不妊治療が思うように進まなかったりするとよく眠れなくなることがあります。
1週間のうちに3日以上眠れない日があり、その状態が1か月以上続くと不眠といわれます。
医学的に不眠とよばれる状態になっていなくても、寝つきが悪かったりスッキリ起きられなかったり「眠れない」と悩んでいる人は意外と多いものです。
そして不眠は、体のリズムを崩し、不妊に悩んでいる人に悪循環をもたらします。

鍼灸によって自律神経を整え体の循環を整えます。鍼灸には「不妊だけ」「不眠だけ」と特定するのではなく、総合的に整える力があるのです。

よくある疑問「不妊に関係のない離れたところに鍼や灸をすえても効果はあるの? 」

 

不妊に悩む人は、できるだけ早く赤ちゃんを迎えたいと思います。
そのため、赤ちゃんに関係のある場所に直接アプローチした方が早く効果が期待できるのではないかと考えるかもしれません。

鍼灸は、痛い場所や効果を期待する場所から離れたところにお灸をすえたり鍼をさしたりします。
それは「経絡(けいらく)」を刺激するためです。
わかりやすく説明すると、ツボが点だとしたら、経絡は点に通じる道です。
経絡は、体表面だけでなく内部にも通じています。
経絡を温めたり刺激したりすることで、原因となっている場所だけでなく、より広く刺激を与え不調にアプローチすることができるのです。

おわりに

鍼灸が初めての人は「よさそうだけど鍼はこわい」「灸は熱そう」と思い、なかなか一歩が踏み出せないようです。
アキュモード鍼灸院では、日本製の細い鍼を使い「極力痛くない鍼法」を行っています。
灸は熱いのではなく「気持ちのいい温かさ」です。

不妊治療中は、ゴールの見えないマラソンをしている気持ちになることもあります。
そんなときには、アキュモード鍼灸院で身も心も癒してみてはいかがでしょうか。