むち打ち症に効くツボ

肩井は、肩こりの時に、自然と手がいくところにあります。
肩井という名前は、「肩」にあるツボ、「井」は井戸のように深く凹んでいると言う意味で、このツボは肩上部にあり、下には肋骨に囲まれた空間が広がっている、ということから肩井という名称が付けられています。

肩井は、胆経という経絡に所属していて、この経絡は目尻～側頭部～耳～側頚部～肩上部～わき～体幹外側～股関節～下肢外側～足第４趾まで、身体の外側を頭から足先まで長いネットワークを持っています。

天柱は、首の付け根にあります。
首の付け根の頭蓋骨の下（髪の毛が生えているところより少し上）で、中央から外側に指を滑らせると筋肉に手が触れると思います。
その筋肉の外側が天柱です。

天柱という名前は、天を支える柱のことで、「天」とは頭、「柱」とは首のことで、頭（＝天）を支える首（＝柱）の根元にあることから、この名前が付けられています。
首に関わる不調、たとえば、後頭痛、項強、肩こり、寝違えなどに効果が期待できます。

天柱のツボ押しは、２つやり方があります。

人差し指と中指で同側の天柱を押しながら円を描くように刺激するやり方。

カラダの前で指を組み親指を立てる。首を前に倒し、組んだ手を頭の後ろに回し親指を天柱にあてて、ゆっくり首をおこしながら、肘を張るようにすると、親指の圧が天柱に入っていきます。

風池は、首の付け根にあります。
首の付け根の頭蓋骨の下（髪の毛が生えているところより少し上）で、中央から外側に指を滑らせると筋肉に手が触れると思います。
その筋肉の外側のくぼみが風池です。

風池という名前は、「風」は、風邪（ふうじゃ）という病気の原因となるものが入り込む場所という意味があり、「池」は池のようなくぼみという意味です。
風邪の引き始めに、首の後ろが強張るような症状が起こることがありますが、その症状が起こる場所です。

風池を刺激すると、首回りの緊張がとれて、頭への血行が良くなります。
髪の毛の栄養は血液なので、頭への血行はとても大切です。

風池のツボ押しは、２つやり方があります。

人差し指と中指で同側の風池を押しながら円を描くように刺激するやり方。

カラダの前で指を組み親指を立てる。首を前に倒し、組んだ手を頭の後ろに回すと親指が風池にあたる。親指を風池に当てたまま、ゆっくり首をおこしながら、肘を張るようにすると、親指の圧が風池に入っていきます。

合谷は、手の甲側にあります。
親指と人差し指の間、水かき部分から手首の方に指を滑らせた時、骨がV字になっているところの根元の奥で、やや人差し指側にあります。
合谷の「合」は、二つのことが合わさることの意で、骨と骨や筋と筋とが合わさり、「谷」のようにくぼんだところ、という意味のツボです。

合谷は、大腸経という経絡に所属するツボで、人差し指から上肢、肩を通り鼻の方につながるルートがあります。
ですから、肩や腕に症状がある時に特に効果的と言えます。

手三里は、腕にあります。
肘を軽く曲げた時にできるシワの先端と、親指を上にした時の手首とを結んだ線上で、指３本手首寄りのところにあるツボです。
手三里も、大腸経に所属するツボです。
合谷同様、首肩こりの症状がある時に、とても効果が期待できるツボです。