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東洋医学の考え方と特徴
東洋医学では、カラダには気・血・津液という3つの成分があり、十分な量と、循環によって、健康が維持されていると考えています。
もし、カラダのどこかに不調がある場合には、いずれかが不足していたり、めぐりが悪く滞っている可能性があるかもしれません。
こうしたカラダの3つの成分の状態に着目し、調整していくものが東洋医学の基本的な考え方です。
西洋医学は、時に手術や薬を使用しますが、劇的に、短時間でカラダの不調を治します。
反面、カラダには少し負担がかかり、副作用や副反応が出ることがあります。
それに対し、東洋医学は、カラダ本来持ち備えている“自然治癒力”を鼓舞し、不調を自分の力で改善していくので、少し時間がかかります。
その代わりに、カラダへの負担はほとんどありません。
女性のカラダの不調は、一時症状を抑えれば良いというものではなく、根本的な改善が必要で、一生うまく付き合っていかなければなりません。
そういう意味では、少し時間がかかるかもしれませんが、東洋医学でじっくりカラダと向き合っていくことが好ましいのではないでしょうか。
東洋医学の療法には、主に漢方薬、鍼灸、あん摩指圧マッサージといった手技療法の3つがあります。
漢方薬とは
漢方薬は、症状に合わせて、俗に365種類ある生薬の中から数種類を混ぜたものを、煎じてエキスとして飲用したり、丸薬として飲んだり、塗り薬として塗布したりします。
例えば、葛根湯という漢方薬は、風邪薬(特に風邪の初期症状)として知られていますが、
- 葛根(カッコン)
- 大棗(タイソウ)
- 麻黄(マオウ)
- 甘草(カンゾウ)
- 桂皮(ケイヒ)
- 芍薬(シャクヤク)
- 生姜(ショウキョウ)
という生薬が、決められた比率で使われています。
風邪の初期症状に起こるような、頭痛、発熱、首の後ろのこわばり、寒気がするが汗は出ないといった症状に用います。
体を温めることで治していく漢方薬なので、風邪薬としてだけでなく、風邪症状がなくても、首肩こりや、慢性頭痛(緊張型頭痛)、カラダの冷えにも有効です。
出典:ツムラ
生薬には、
病態が冷えがあるタイプなのか、熱があるタイプなのか、ということに着目して、
- 冷えがあるタイプなので、カラダを温めるもの
- 中間的なもの
- 熱があるタイプなので、熱をとり冷やすもの
という作用があるものがあります。
また、先に述べた、気・血・津液という物質に着目して、
- 気・血・津液の不足や機能低下に対し、底上げをするもの
- 中間的なもの
- 気・血・津液の巡りが悪く、停滞しているものに対し、巡りを促進させるもの
という作用があるものがあります。
それらを組み合わせて漢方薬が作られています。
漢方薬の処方は、日本では医師のみが行うことができます。
ただし、ドラッグストアなどで販売されている漢方薬に関しては、薬剤師、もしくは、登録販売者に相談して購入することが可能です。
鍼灸とは
鍼灸は、鍼と灸という2種類の療法をさします。
どちらもツボというカラダにあるポイントに対して刺激し、カラダの不調を改善させていくものです。
ツボは、カラダの中に365か所あると言われていますが、WHO(世界保健機構)では361か所を認めています。
ツボは、押した時、体に不調があるとツボでない場所を押した時より痛みを感じるため、体調不良を知る診断点です。
また、適度な刺激をすることで、治療ができる治療点でもあります。
鍼には、刺すタイプの鍼と、刺さないで皮膚面を刺激するタイプの鍼があります。
通常は刺すタイプの鍼を用いて、ツボを刺激したり、肩こりや腰痛に対して筋肉を緩める目的で皮膚に刺します。
刺すタイプの鍼は、髪の毛程度の細い日本式の鍼と、縫い針程度の太さがある中国式の鍼があります。
お灸には、米粒大程度に小さく丸めた艾を皮膚面で燃やし、ツボを刺激するタイプのお灸と、最近では台座灸といって、皮膚には直接火があたらないようになっている簡易式のお灸など、さまざまなタイプのお灸があります。
鍼灸に関しては、はり師、きゅう師という2つの独立した国家資格があり、はり師は鍼を、きゅう師は灸を施術することができます。
ドラッグストアで販売されている簡易式の鍼や灸は、セルフケアとして利用することができます。
按摩・指圧などの手技療法とは
按摩は、中国発祥の手技療法の1つで、日本では江戸時代に発展しました。
按摩の按:押す、摩:擦る、という意味であり、押す、擦る、揉む、叩くなどの手技の刺激で、カラダの調子を整えるものです。
指圧は、按摩を基に、特に親指で押すという刺激を中心に、昭和の時代に浪越徳次郎によって作られた手技療法です。
按摩も指圧も洋服の上から刺激し、遠心性に刺激していきます。
似たような手技療法に「マッサージ」がありますが、これはヨーロッパ発祥のもので、皮膚直接にオイルやタルクなどの滑剤を用いて、求心性に血液やリンパの流れを整えるような手技をいいます。
世間で「マッサージ」と言われているものは、按摩・指圧系の手技をさしており、本来の「マッサージ」は、オイルマッサージやアロママッサージとして認知されていると思います。
日本では、「あん摩・マッサージ・指圧師」という国家資格があり、正確には、有資格者のみが、按摩、指圧、マッサージの手技を行うことができます。
本来は、無資格の者が行うものは、整体などと区別する必要があります。
女性の不調と東洋医学
女性のカラダは、年代ごとに変化するため、さまざまな不調が起こりがちです。
ですから、長い目でカラダと上手に付き合っていくことが必要です。
病気であれば、薬などの助けが必要かもしれませんが、女性ならではの不調であれば、継続的に薬が必要とならないように、根本的な改善方法を見つけていく必要があるのではないでしょうか。
一つの助けが、東洋医学だと思います。
カラダ本来持ち備えている治癒力、回復力を高め、体がうまく機能するようにしていきます。
特に鍼灸は、非薬物療法として、アレルギーがある方、妊娠中の女性にも安心してご利用いただけるものです。
女性のカラダと東洋医学は、とても相性が良いものです。
NIH(アメリカ国立衛生研究所)も、女性の不調は鍼灸が適応症と発表しています。
参考:鍼灸の適応症
この記事を書いた【アキュモード鍼灸院】について
当院では、東京都港区北青山(外苑前/表参道)にある女性専用の女性のための鍼灸院です。
女性ならではの不調、日常的なこりや痛み、自律神経のトラブルなどに対し、鍼灸施術を行い、健康管理のサポートを行っております。
スタッフは全員アラフィフ世代の経験豊富な女性鍼灸師です。
同じ女性だからこそ、かゆいところに手が届くような施術を心を込めて丁寧に、マンツーマン対応させていただきます。
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