不妊症や妊活に対する鍼灸は、効果があるのでしょうか?それとも、効果はないのでしょうか?
不妊症の治療を行っている/いないに関わらず、妊活中の方は、一日も早く赤ちゃんに会いたい思いで、少しでも妊活に良いとされるものを試してみたいと思われていることでしょう。
気になるものの1つに“鍼灸”があるのではないでしょうか。
結局のところ、効くのか/効かないのか、とても関心があると思います。
目次
鍼灸が不妊に効くのか?
メールや電話でお問合せくださる方、実際にご来院いただいてからご質問される方、結構たくさんいらっしゃいます。
不妊や妊活に対する鍼灸は、首肩こりや腰痛の鍼灸治療と違い、直後効果(施術を受けてすぐに結果がわかる)が客観的に分かるものではないので、効いているのか/いないのか、不安に思われるかもしれません。
ちなみに、当院では不妊症や妊活に対する鍼灸施術を“子宝鍼灸”と呼んでいますが、他の鍼灸院さんでは、不妊鍼灸、妊活鍼灸などと呼んでおり、さまざまな名称で呼ばれています。
結論から言えば、“子宝鍼灸”は効くと確信しております。
アメリカ国立衛生研究所〔NIH〕は、鍼灸が不妊症に対して有効であると発表しています。
詳細は「鍼灸の適応症状や疾患」のページをご参照ください。
もちろん、何事にも個人差、個体差があることですが、なぜ“子宝鍼灸”が効くのか、解説させていただきたいと思います。
不妊症の方は
下半身が冷えている
当院に来院される患者様で、不妊や妊活でお困りの方のほとんどの方は、下半身が冷えておられます。
ご自身で冷え性の自覚症状がある方もいれば、冷えているにもかかわらず、冷えていることに気づいていない方もいらっしゃいます。
ご自身で冷えているかどうかを確認する場合は、感覚で判断するのではなく、必ず手で触って確認する習慣を身につけていただきたいと思います。
冷えている場所は、足先、脚、お腹、お尻など、多岐にわたりますが、当院では、特にふくらはぎ~足首の内側が冷えていると、不妊や妊活だけでなく、婦人科全般に悪影響をもたらすと考えています。
下半身が冷えると
なぜいけないのか
下半身が冷えているとなぜ悪いかというと、脚の内側には静脈といって、カラダの末梢へめぐった血液が心臓に戻る帰り道の血管が通っており、血液が冷えた脚を通ることで冷えてしまい、その冷えた血液が体幹部に戻ってくる時に、大切なお腹を冷やしてしまうことになるからです。
また、カラダが冷えると、自律神経うちの交感神経という神経が過度に働いてしまい、血液の流れを悪くする、ホルモン分泌の低下やバランスを崩すことにつながり、大切な子宮や卵巣の働きを低下させることにつながります。
不妊症の方は
カラダが緊張している
下半身の冷えとともに、不妊や妊活でお困りの方に共通して起きている症状に、カラダの緊張をあげることができます。
カラダに冷えがあるだけでも緊張は起こりますが、それにプラスして、多くの方は、首肩こりや腰痛などの筋肉症状や、精神的なストレスによる心身両面の緊張をお持ちです。
お仕事をされながら妊活をされている方が多いので、デスクワーク、特にパソコンやスマートフォンを長時間にわたってお使いになっています。
座った姿勢で、首を少し前に傾斜した姿勢を長時間とり続けると、首肩こり、背中の張り、腰痛をひきおこします。
また、会計処理やデータの照らし合わせなど、細かい作業や神経を使う仕事を行っていると、精神的にも緊張が起こります。
妊活を長期間続けている方の場合、精神的なストレスはかなりのはず。カラダの緊張は少なくありません。
カラダが緊張すると
なぜいけないのか
肉体面であれ、精神面であれ、カラダに緊張があると、自律神経の交感神経が過度に働くことになります。
自律神経の交感神経は、いわば、カラダを戦闘状態にする神経なので、生命維持やすぐ動くということを優先するので、手足の末端には血液がめぐりにくくなり、生殖というプラスαの働きは二の次にされてしまいます。
つまり血管の収縮、ホルモン分泌の低下、生殖器機能の低下など、女性の働きに悪い影響をもたらします。
普段は交感神経と副交感神経のバランスによってカラダの正常な機能が働きますが、緊張の連続によって、交感神経のスイッチが入ったままになってしまうと、カラダの正常な働きができなくなってしまうのです。
なぜ不妊や妊活に鍼灸が効くのか
鍼灸の大きな働きの1つは、血行を促進することです。
血行が悪い子宮や卵巣への血流を促進すると同時に、ホルモンバランスを整えていきます。
ホルモンの分泌には、脳の血流が大切になりますが、鍼灸による血行促進は、鍼を刺した局所だけでなく、鍼を刺していない体全体の血行を促進する働きがあります。
詳細は、次のページをご参照ください。
●「鍼灸はなぜ効くのでしょうか」のページ
鍼灸施術直後の効果
自覚していただける鍼灸の効果に、直後効果があります。
当院の子宝鍼灸で感じていただける直後効果には、次のような症状があります。
- 全身の血行が促進するので、カラダがポカポカして、冷えていた足やお腹が温かくなります。
患者様の中には、「お風呂上りのようにカラダが温まって気持ちが良い」という感想をくださる方もおられます。
- カラダ全体の緊張がほぐれていくので、慢性的な首肩こりや腰痛などの筋肉系の症状が解消します。
筋肉系の肉体の緊張がほぐれると、カラダ全体が軽くなり、精神面にも晴れやかな気分となります。
鍼灸の経時的な効果
施術直後には分かりずらいことですが、時間の経過とともに感じられる効果もあります。
- 全身の血行が促進するので、実際には鍼を刺さない顔の色艶が良くなり、皮膚や肌のくすみやクマが解消されていきます。(施術直後にも変化する方も少なくありません。)
体表部の皮膚や肌の状態が良くなるということは、カラダの内部(=内臓)の皮膚や肌にあたる内膜や粘膜の状態も良くなることを意味しています。
毎月の月経によって子宮内膜は剥がれ落ちてしまいますが、子宮内膜の状態が常に良い状態になり、着床しやすい子宮環境へと整っていきます。
- カラダ全体の緊張がほぐれることで、交感神経ばかりが作用していたカラダから、副交感神経も働くカラダとなって、自律神経のバランスが整います。
このことによって、内臓全体の働きが改善、ホルモンの分泌、バランスが整います。
月経不順であった方は月経周期の乱れがなくなり、基礎体温の二相性が整い、定期的に卵子の成熟も進みます。
体外受精の治療をお受けになっている方で、採卵できにくかった方は、採卵ができるようになったり、採卵できる卵子の数も複数個になったりします。
- 血液の循環が悪かった方は、鍼灸を受けはじめると、その月~次の月の月経において、月経血が増えることがあります。
これは、子宮にめぐってくる血流が増えたこと、今まで血流が悪かったため子宮の掃除が十分できておらず、血流が増えたことで掃除がしっかりできたことを意味すると思われます。
当院では、単純に脚やお腹に鍼を刺すだけではなく、東洋医学的にお体の状態を診て、患者様お一人ごとのお身体にあったツボを選定して鍼と灸で刺激していきます。
また、今のお身体の状態を作り上げてしまった原因を探りながら、お体を根本的な部分から軌道修正し、患者様が本来持っている妊娠力、妊娠維持力を賦活化できるように、妊活のお手伝いをさせていただきます。
当院は全員がアラフィフ女性鍼灸師です。
病院で不妊治療を受けていた経験を持つ者、妊活に苦労したスタッフが多く在籍しています。
また、当院では、プライバシーに配慮したマンツーマン対応、個室対応ですので、どうぞご安心してお悩みをご相談ください。
ぜひこちらのページをご覧ください。
●「妊活や不妊症に対する鍼灸治療」のページ
なお、漢方薬をご希望の方は、当院が医療連携している高輪白金のクリニックをご紹介させていただきますので、お気軽にご相談くださいませ。
この記事を書いた【アキュモード鍼灸院】について
当院では、東京都港区北青山(外苑前/表参道)にある女性専用の女性のための鍼灸院です。
女性ならではの不調、日常的なこりや痛み、自律神経のトラブルなどに対し、鍼灸施術を行い、健康管理のサポートを行っております。
スタッフは全員アラフィフ世代の経験豊富な女性鍼灸師です。
同じ女性だからこそ、かゆいところに手が届くような施術を心を込めて丁寧に、マンツーマン対応させていただきます。
妊活/不妊/子宝、更年期、首肩こり/背中の張り、頭痛/頭重感、眼精疲労/疲れ目、耳鳴り/耳閉感、不眠症、むち打ち/交通事故後遺症、円形脱毛症、腰痛/腰下肢痛、ぎっくり腰、顎関節症、四十肩/五十肩 など、幅広いお悩みに対応しております。
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