ホーム>コラム>妊活・不妊>不妊症の原因となる要因

子供をなかなか授かれない…というお悩みがある場合、「不妊症」という言葉が脳裏を横切ると思います。
そのような疑念がある状態で、妊活を続けることはとても不安だと思います。
そのような場合には、一日も早く、病院で検査をお受けいただくことをお勧めいたします。
このページでは、病院の受診を受ける前に、予備知識として、不妊の原因にはどのような要因があるのか、ご紹介したいと思います。

妊娠が成立する要因

不妊を説明する前に、「妊娠の成立」に必要な要件をを整理していきたいと思います。

  • 卵子が育つ
  • 排卵する
  • 卵管の方に取り込まれる
  • 卵子と精子が出会う
    このころまでに精子が子宮から卵管の方まで移動してきている必要があります。
  • 受精が行われ、卵割をしながら子宮の方へ移動する
  • 子宮内で着床する

以上のような現象が正常に行われて、初めて妊娠が成立します。
逆に言うと、どこかの過程で継続的にうまくいかないことがあると、不妊となってしまいます。
どこか1ヵ所の問題であるかもしれませんし、数ヵ所で問題が起きている場合もあります。
また、明らかな原因が見つからない場合もあります。

では、具体的な問題について説明していきます。

排卵に関わる問題

一般的に、生理周期が25日~35日程度の周期で、基礎体温が二相性となっている場合、正常に排卵が行われていると考えられ、問題ないと推測できます。

しかし、上記に当てはまらないような状況にある場合には、受診が必要です。
たとえ毎月生理があっても、基礎体温が二相性になっていない場合、無排卵性の生理かもしれません。

排卵障害の主な原因には、以下のようなものが考えられます。

  • 高プロラクチン血症:プロラクチン(乳汁を分泌させるホルモン)の分泌が多い
  • 多嚢胞性卵巣症候群:男性ホルモンの分泌が多い
  • 大きな精神的なストレス
  • 無理なダイエットによる体重減少

また、若い方の中には、毎月生理が来ないことを放置される方が見受けられますが、早発卵巣不全と言って、閉経のような状況になっている方も少なくありません。
卵巣不全の状態を放置しておく時間が長いほど、正常には戻りにくくなってしまうので注意が必要です。

いずれにせよ、毎月の生理の状況、基礎体温の計測をすることで、自身でもチェックすることができるので、行ってください。

卵管に関わる問題

子宮内膜症、クラミジア感染症や、腹部の手術などにより、卵管の狭窄、閉塞などが起きると不妊となります。

子宮内膜症があったり、腹部の手術(例えば虫垂炎など)の経験がある方は、卵管周囲に癒着が起こることがあります。
クラミジア感染症は無症状のことが多く、感染していることに気づかないことがありますが、放置すると上行性に感染が進行していき、卵管の炎症や狭窄、閉塞が起こることがあります。

子宮に関わる問題

子宮は受精卵が着床する場所です。
子宮内膜に子宮筋腫(粘膜下筋腫)や子宮内膜ポリープがあると、子宮内膜がいびつになり、受精卵の着床を妨げ、着床障害による不妊となります。

また、感染症や、帝王切開、中絶手術などによって、アッシャーマン症候群という子宮内腔癒着がおこることがあり、これも着床障害による不妊となります。

双角子宮など、先天的に子宮の形が変形していると、不妊症の原因、反復する流産の原因になることがあります。

免疫に関する問題

男性由来の精子を異物と認識し、精子の動きを止めてしまうような抗精子抗体を作る女性がいます。
その抗体が子宮口の頸管粘液に分泌されている場合、精子が子宮内に入ってくることができないため、不妊となってしまいます。
この場合、人工授精で妊娠することが可能です。
しかし、卵管内に分泌される場合には、人工受精では妊娠することはできません。

その他の問題

その他、原因不明と呼ばれる不妊があります。
不妊の約1割程度が原因不明の不妊と言われていますが、明かな原因がない場合もあれば、検査で見つけられない場合もあります。

また、近年女性の高年齢化が進んで不妊の問題が社会問題になってきていますが、原因不明とされる不妊も増えてきていると言われています。

 

病院で検査を受けること=不妊治療を受けること

と考えて、病院に行くことをためらってしまう方がいらっしゃいます。
結果的に、そうなることもありますが、

病院で検査を受けること=現状のカラダの状態を正しく知ること
そして、どのような妊活を行うことがゴールへの近道になるのかを考えること

なのです。
例えば…
卵管に癒着があって、自然妊娠が難しい状態であることを知らないで、自然妊娠を目指して妊活を進めていたとしたら、その期間は無駄になってしまいます。

このページをお読みになっていただき、不妊症にはどのような原因があるのかを知った上で、検査をお受けいただけば、万が一悪い結果が出た時に、少しは頭が真っ白にならずに済むと思うのです。
結果を踏まえた上で、医師からどのような選択肢があるのか説明があると思うので、ご夫婦でしっかりと今後の妊活について考えてみてください。