「頭痛」でお困りの方、東京都港区外苑前/表参道のアキュモード鍼灸院で鍼灸治療を受けてみませんか。
当院は女性専用鍼灸院、女性鍼灸師がマンツーマンで丁寧に施術させていただきます。
「頭痛」は日本人の国民病と言われるほど、お悩みの方が多い症状の1つです。
少し前のデータですが、2016年の厚生労働省が発表したデータによると、女性が気になる症状の第5位に、「頭痛」があげられています。
頭痛には、片頭痛(偏頭痛)と、緊張型頭痛(筋緊張性頭痛)などの種類がありますが、日本人(15才以上)の中で、片頭痛を患う人は約840万人、緊張型頭痛を患う人は約2200万人もおり、日本人の約3~4人に1人が頭痛に悩んでいる、というデータがあります。
また男女で患者数を比較をすると、女性は男性の約3.6倍多く、特に30代の女性に多くみられる症状だと言われています。
※頭痛が最も気になる症状と答えた人の統計資料(頭痛財団WEBより)
頭痛の種類と原因
頭痛は、大きく分けると、次の2つに大きく分類することができます。
- 特に明確な病気があるわけではないのに繰り返し起こる頭痛(一次性頭痛)
- 病気が原因であらわれる頭痛(二次性頭痛)
一次性頭痛は、機能性頭痛、慢性頭痛とも言われますが、代表的なものに、
- 緊張型頭痛(筋緊張性頭痛)
- 片頭痛(偏頭痛)
- 群発頭痛(群発性頭痛)
の3つがあります。
「頭痛持ち」と呼ばれる人の多くは、このタイプの頭痛になります。
二次性頭痛は、外傷、感染、脳腫瘍、顔面や頭蓋の構成組織の障害に起因するものなど、多種多様です。
※二次性頭痛は、まずは病院の受診が必要となります。
また、複数の種類の頭痛を同時に発症する方もおり、例えば、片頭痛と緊張型頭痛を合併した頭痛のお悩みを抱える人も少なくありません。
鍼灸が適応となる頭痛は、基本的には一次性頭痛となりますので、一次性頭痛について、もう少し詳しく解説していきます。
一次性頭痛は、
- 筋肉の緊張が原因で起きる頭痛(緊張型頭痛)
- 血管拡張が原因で起きる頭痛(血管性頭痛)
の2つに大きく分類することができます。
筋肉の緊張が原因で起きる頭痛(緊張型頭痛)について
筋肉の緊張が頭痛の原因となる頭痛には、次のようなものがあります。
①緊張型頭痛(筋緊張性頭痛)
頭のこめかみ周辺の筋肉や、首や肩の筋肉が緊張する(こる)ことで起きる頭痛です。
筋肉の緊張で血流が悪くなった結果、筋肉内に老廃物がたまり、周囲の神経が刺激され、起きる痛みが頭痛として現れます。
人混みや買い物をしているうちに頭痛が起こることもあり、いわゆる「疲れ」によって頭痛が起きるケースも、緊張型頭痛に分類されます。
血管が拡張して痛む片頭痛とは異なり、頭や首の “筋肉がこる“ ために起きる頭痛と言えます。
②身体的なストレスによる頭痛
長時間のデスクワーク(上半身を前屈みにしたパソコンの操作や、うつむき姿勢の持続)など、同じ姿勢をとり続けることで、首や肩の筋肉がこり、このこりや疲労が頭部の緊張を引き起こし、緊張型頭痛の原因となります。
パソコンを使うデスクワーク作業が主な仕事となる職業の人は発症リスクが高いと言えます。
また、近年では携帯電話(スマホ)やゲームなどを長時間使う人、目の酷使や眼精疲労から頭痛を発症するケースが多くなっています。
③精神的なストレスによる頭痛
人間関係や仕事のプレッシャー、悩みなど、精神的なストレスを感じると、体の神経や筋肉の緊張が高まり、緊張型頭痛を引き起こすことがあります。
また、うつ病で頭痛を発症する「うつ病頭痛」と呼ばれる頭痛もあります。
うつ病頭痛の多くは、緊張型頭痛に近い症状ですが、片頭痛や群発頭痛を引き起こすこともあります。
また、うつ病頭痛は、神経伝達物質であるセロトニンが急激に減少することで頭痛が起こると考えられているのですが、精神的ストレスが加わり、緊張型頭痛が現れます。
④骨格の歪みによる頭痛
いろいろな改善方法を実施しても頭痛が良くならないケースの中には、頚椎(首の骨)の配列の歪みが原因で頭痛が起きている場合があります。
頚椎の配列が歪んでいると、首回りの筋緊張、血行不全をひきおこし、緊張型頭痛をひきおこすだけでなく、頚椎の中を通り、脳につながる椎骨(ついこつ)動脈という血管の流れを悪くし、血管周りにある神経を刺激し、頭痛を引き起こします。
また、歯のかみ合わせが原因でおこる頭痛もあります。
歯のかみ合わせや顎関節の不調は、頭痛とは結びにくい症状かもしれませんが、特に女性の場合、歯のかみ合わせや顎関節の不調によって、頭痛が起きることは少なくありません。
顎関節は、正常な状態では左右均等に力が加わりますが、何らかの原因で左右不均等に力が加わることが継続的に続くと、骨格の歪み、顎関節周辺の筋肉の過緊張が起こり、頭痛を引き起こすことになります。
血管拡張が原因で起きる頭痛(血管性頭痛)について
血管の拡張が原因で起きる頭痛(血管性頭痛)には、次のようなものがあります。
①片頭痛(偏頭痛)
何らかの原因で脳の血管が急激に拡張して起きるのが「片頭痛(偏頭痛)」であり、血管性頭痛の1つです。
自律神経の1つである交感神経が活発に働くと、血管は収縮して血行が悪くなります。
逆に、副交感神経が活発に働くと、血管は拡張して血行が促進します。
血管の働きと密接に関係している自律神経の不調により、急激な血管拡張が起きた時、片頭痛が起きると考えられているので、自律神経を整えることが、片頭痛の予防や軽減につながります。
②群発性頭痛
群発性頭痛は、突然、ジーンと片目のまわりに焼け火箸を押しつけたような激痛で始まり、同時に、涙や鼻水が流れ、額から目の周り、白目の部分までが赤くなることが多いようです。
群発性頭痛は、「頭痛の中の王様」と言われることがありますが、特に、激しい痛みが特徴です。
この頭痛も片頭痛と同様に、血管性頭痛の1つです。
初めに内頚(ないけい)動脈や眼動脈といった、太い血管に血管収縮が起こり、次にこれらの血管が拡張し周囲がむくみます。
その結果、血管の周り走行する交感神経のネットワークが障害を受け、自律神経症状(涙や鼻水が流れる他)が起こります。
統計によると、群発性頭痛を起こす患者の約80~90%が男性と言われています。
また、発病は20~30代が多く、年齢とともに症状は軽くなっていくようです。
③ストレスによる頭痛
ストレスは、ストレスホルモン(副腎皮質ホルモン)を分泌し、自律神経系の乱れをひきおこします。
ストレスホルモンは、副腎皮質から分泌される「コルチゾール」などのホルモンのことで、体内でステロイドに合成され、血圧を上げる作用などがあります。
ストレスを受けたとき、私たちの体はストレスと闘うために、血圧を上げて戦闘態勢となります。
その結果、脳内の血圧が上昇し、血管の収縮・拡張、脳の血液量の増大が起こり、頭痛の原因の1つとなります。
④低気圧による頭痛
低気圧や台風の接近など、天候の変化によって頭痛が起きることがあり、「低気圧頭痛」と呼ばれています。
なぜ低気圧によって頭痛が起きるのか、原因ははっきりしていません。
低気圧で気圧が低くなると、脳の血管を抑えていた圧力が下がり、血管が拡張し、その結果、頭痛がおこる、という説があります。
この説では、低気圧頭痛は血管拡張による頭痛であるので、「片頭痛」と同じ血管性頭痛に分類されます。
片頭痛でお困りの患者様に、特に「雨の日は普段より頭痛が辛い」という方は少なくありません。
⑤女性ホルモンの変動による頭痛
片頭痛で悩む女性の約半数の方は、片頭痛が月経周期と関連して起こることを自覚されています。
実際に、月経開始の2日前から月経3日目までに片頭痛が起きる方が多いのですが、この時期は、女性ホルモンのエストロゲンの分泌量が増加する時期にあたり、月経前症候群(PMS)の1つの症状にあげられることもあります。
反対に、頭痛がおさまってくる時期は、エストロゲンの分泌量量が減少する時期にあたり、これらのことから、頭痛とエストロゲンとの関係が深いことがわかります。
また、月経時以外にエストロゲンの分泌量が減少する排卵日の前後にも、頭痛を訴える方もいます。
エストロゲンが減少した際に頭痛が発症するのは、セロトニンという脳内物質が関与しています。
エストロゲンが減少すると、セロトニンも減少するのですが、セロトニンの働きに血管を収縮させる作用があるため、セロトニン量が減少することで脳の血管が急激に拡張し、大量の血液が脳内に流れ込んできます。
その血液を受け入れる血管の壁に「一定の強度がない」と血管は膨張し、心臓の拍動に連動して脈打つようになります。
血管の周囲に並走している神経に、脈打つ血管壁が触れ、片頭痛を発症します。
あるいは、血管の内壁と血液の間で抵抗(摩擦)が高まることで、活性酸素が発生し、広範囲に頭痛が発生する場合もあります。
このように、女性ホルモンの増減は、時に頭痛を引き起こす要因を生じ、頭痛の原因となるのです。
頭痛に対する鍼灸治療
WHO(世界保健機構)や英国医師会などは、頭痛を鍼灸の適応疾患として挙げています。
→ WHOが認める「鍼灸の適応症」のページへ
また、日本頭痛学会では、頭痛治療のガイドラインの中に、鍼灸治療をあげており、特に片頭痛に対しては、鍼灸治療は非薬物療法として、推奨度をランクAに位置づけています。
一次性頭痛に対する鍼灸治療のアプローチの方法は、頭痛の種類によって異なります。
緊張型頭痛の場合は、原因は筋緊張にあるので、整形外科的に体の構造をとらえ、頭や首、肩の周りの筋肉について確認します。
筋緊張をおこしている筋肉に直接的にアプローチし、筋肉をほぐし、緊張を取り除き、頭部への血流を正常にしていきます。
また、片頭痛の場合には、原因は主に自律神経にあるので、東洋医学的な考え方を加え、頭頚部の局所以外の手や足にあるツボ(経穴)を刺激し、神経の乱れや血管の収縮・拡張を調整する鍼灸治療を行ってまいります。
当院の特徴
頭痛は、目の酷使による眼精疲労から起きるもの、肩こりから起きるもの、月経前症候群(PMS)やその他、いろいろな症状があります。
また体格や体質、生活習慣に起因するものもあります。
当院では、頭痛を訴える患者様全員に、同一の鍼灸治療をするわけではなく、その方の症状や原因などに合わせたツボ(経穴)を全身から適切に選択し、オーダーメイドの鍼灸治療を行います。
必要に応じて、顔や目の周囲に鍼を刺すこともあれば、頭のてっぺんにある百会というツボにお灸を併用することもあります。
現在では顔への刺鍼は、美容鍼としてかなり浸透してきていますが、美容目的だけでなく、頭痛に対する治療目的として、当院では行ってまいります。
症状により個人差はありますが、生活習慣を見直すとともに、鍼灸治療を一定期間きちんと受けていただければ、その良さをご実感いただけると思います。
※当院では対応できない頭痛(次のような症状がある二次性頭痛の場合には、速やかに医療機関の受診をお勧めいたします。)
鍼灸治療の流れ
鍼灸治療の流れにつきましては、以下のページをご参照ください。
●「鍼灸治療の流れ」のページ
頭痛の治療を
お受けいただいた患者様
午後の頭痛(FS様 35歳)
仕事中(事務)に頭が痛くなります。
午前中はまだよいのですが、いつも午後3時過ぎ頃からギューっと締め付けられるように頭が痛くなってきて辛くなります。
とりあえずバファリンを飲んでしのいでいたのですが、あまり薬に頼りたくないので(効かなくなると聞いた事があるので・・)、薬なしで治せそうな方法をネットで調べて鍼灸院を見つけました。
鍼は痛いのではないかと迷いましたが、どうしても何とかしたくて行ってみることにしました。
するともともとあった首肩凝りがだいぶ楽になりました。
首が凝ってないときは頭痛もひどくならない気がします。暫く通ってみるつもりです。
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パソコン作業で頭が痛くなる(KM様 29歳)
パソコンをずっと見ているせいで、目の奥が痛くなって、左右から頭を押さえつけられるような感じになります。
パソコン無しでは仕事が出来ないので、痛い時は市販のホットアイマスクで目を温めたり、自分で頭をマッサージしたりしていました。
すぐに治したい時は頭痛薬を飲んでいました。
そんな私を見て同僚がこちらをすすめてくれました。
治療後は頭はもちろん全身が軽くなるし目の疲れがとれます。
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後頭部が痛い(HY様 55歳)
2年前に右側の後頭部がピリピリするように痛くなり、脳の病気ではないかとすぐに病院へ行きました。
MRIで検査しましたが、特に異常はないとのことでした。
病気ではなく安心はしましたが、その後も一日に数回痛みが出ていました。
原因がないのでどうすることもできず我慢する日々でした。
そんな時こちらを見つけ、ダメもとでもよいと思い通い始めました。
数回通院すると嘘のように症状が消えました。
御陰様で今は毎日を快適に過ごせております。
本当にお世話になり有難うございました。
<参考まで>頭痛の予防策
片頭痛
- 頭痛を引き起こしやすい食品は避ける(赤ワイン、チョコレート、チーズなど)。
- 頭痛予防につながる食品を積極的に摂るようにする(大豆、ひじきなどビタミンB2やマグネシウムを含むもの)。
- 痛みが出ている時は、入浴や運動など、血行を増進するようなことは避け、痛むところを冷やして安静にする。
- 食事、睡眠などの生活習慣を改善する。
- ストレスを取り除く。
- 頭痛ダイアリーを付けてみる。
- 頭痛ダイアリーはコチラ ➡ https://www.jhsnet.org/pdf/headachediary.pdf(日本頭痛学会HPより)
- 記入方法はコチラ ➡ https://www.jhsnet.net/dr_medical_diary.html
緊張性頭痛
- 首や肩まわりを冷やさないように、服装などに注意する。必要に応じてマフラーやスカーフがおすすめ。
- ストレッチやマッサージで、首や肩まわりの筋肉の緊張をほぐす。
- 長時間同じ姿勢を続けない(適度に動かす)。