タバコは百害あって一利なしと言われるように、身体に悪影響を及ぼすことは知られていますが、精液・精子にも悪影響を及ぼします。
タバコを吸っている人は、吸っていない人と比べ、精子の数が10~17%程度少なく、精子の運動率も低下すると言われています。
ですから、赤ちゃんを希望する夫婦にとっては、とても大きな問題であると言えます。
 

喫煙で精子の形態率も低下する

精子の「正常形態率」という項目がありますが、これは、妊娠のしやすさを表す目安の1つの項目です。
この数値が4%を下回ると、自然妊娠が難しくなるのですが、喫煙者の精子は、平均より1.3%ほど「正常形態率」が低下している、というデータがあります。
あまり大きな差でないように感じられるかもしれませんが、WHOでは「15%」が基準値とされているため、たとえ1.3%の低下であっても、油断はできません。

妊活において、精子の劣化を防ぐことはとても大切です。
「正常形態率が1.3%低下する」ということは、「精子の劣化が起きる」ことを意味しており、このデータだけでも、禁煙の必要性を感じることができるのではないでしょうか。
しかし、喫煙のリスクは、精子の質の低下だけではありません。
 

ニコチンによる勃起障害

たばこに含まれているニコチンは、血管を収縮する作用をもっています。
つまり、喫煙は血行不良の原因となるということです。
勃起は、海綿体に血液が流れこんで起こるのですが、喫煙によって血流が阻害されてしまい、思うように勃起できなくなることがあります。
性行為は妊娠において欠かせないので、妊活を行う上で、大きなデメリットと言えます。
 

受動喫煙のリスク

喫煙は、当事者だけではなく、近くにいる人にも「副流煙」という形で吸い込むこととなります。
副流煙には、喫煙者が吸い込む煙より、多くの有害成分が含まれていることがわかっています。
受動喫煙は、卵子の質を低下させる恐れがあるので注意が必要です。
受動喫煙も喫煙者同様に、血管の収縮を引き起こします。
そのため、たとえ妊娠が成功したとしても胎児に栄養が行きわたらずに、発育不良や低体重を引き起こしかねません。
また、無事に赤ちゃんを出産したとしても、タバコには副流煙の問題等があり、赤ちゃんにとっても、ママにとっても、決して好ましい習慣ではありません。
 

二人で問題解決していきましょう

不妊の原因は、女性側にあると考えられがちでしたが、最近では不妊の原因の半分は男性にもあることがわかってきました。
不妊は二人の問題なのに、なかなか男性側の理解が得られない、と悩んでいる女性は少なくありません。
女性の心がけだけでなく、パートナーと一緒に、不妊について学ぶ機会を作ったり、「妊娠しやすい体づくり」について考えていくことが、とても大切であり、きっと、妊娠への近道になることと思います。